整理収納でサスティナブルな暮らし
「つくる責任、つかう責任」
近頃、よく見たり聞いたりするようになった「SDGs」 とは、Sustainable Development Goals の略で、2030年までに持続可能でよりよい世界を目指すという国際目標です。SDGsが掲げる17の目標のうち、12番目に「つくる責任、つかう責任」という項目があります。消費者として、ごみの削減やモノを余分に購入しすぎないという観点からも、暮らしの中でできることが整理収納です。わたしたちはモノと向き合い、自分にとって何が必要なモノで何が不要なモノかを考え、判断することが大切です。今回は、サスティナブルな整理収納についてお話したいと思います。
モノの適正量を決めよう!
たとえば災害時に備える保存食。家族の人数によってもその家庭ごとに適正量が異なります。何が入っているか一目見てわかるように収納するとモノの在庫量の把握もしやすくなります。無駄なモノを持たないようにするには、それぞれの暮らしや家族構成にあった適正量をしっかりと決め、その数に合わせた収納ボックスを用意します。
モノの定位置をつくろう!
在庫を管理している本人だけではなく誰が見てもわかる状態にする、そしていつも決まった場所に収納することが大切です。まず、収納場所を決める時は、使う場所の近くで作業がしやすいように動線のよい場所を選びます。そして収納ボックスには、中に何を収納しているかラベリングをします。ラベリングをすることで、収納されているモノの定位置が決まります。「中身がわかるから、ラベリングはしない」となると、モノが動いたときに定位置に戻しにくく、時間が経てば経つほどさまざまなモノが混在した状態になります。
モノの定位置を決めるメリット
モノの適正量と定位置を決めることで、買い物のロスやごみのロスを減らすことにつながり、また私たちにとっても「時間」や「家計」の面でも多くのメリットがあります。
- モノの紛失を防げる
- モノを探す「時間」の削減につながる
- 「あるのに買う」という無駄買いがなくなり、家計も助かる
- 在庫量がすぐわかるので必要な分だけを把握できる
- 必要以上の量を買ってしまうことがなくなり、モノを無駄にしないで済む
ご自宅のモノを見直し整理収納を行うことは、私達が身近にできるサスティナブルな活動としておすすめです。
衣食住を通じて「暮らしはちょっとのことでグンっと楽しくなる!」をモットーに活動しているSSS-Style-Plusに所属の整理収納アドバイザーで、インテリアコーディネーター、カラーコーディネーターなどの資格を保有。3児のママ。