子ども部屋ってどのくらいの広さがよい?
子ども部屋をどれくらいのスペースにするか悩んでいます。
Answre
「モノを収納する場所」を確保する
子ども部屋は、お子さんの成長とともに使い方が変わってくるので、難しいですよね。相談者の家に伺うと、「将来の子ども部屋」が物置や納戸がわりになっている光景をよくお見かけします。
整理収納アドバイザーの立場で見ますと、お子さんが幼稚園に入園した頃から必要になってくるのは「子どものモノをきちんと収納できる場所」です。収納場所が明確だとお子さんも「自分で片付ける」ことができるようになります。ご質問者様の場合、お子さまの年齢からして、子ども部屋よりも今は園のお支度セット・学用品・おもちゃ・衣類などを自分で用意、片付けしやすい環境を整えてあげることが必要です。そして、まだご両親の近くにいたい時期なので、リビングやリビングに隣接した収納スペースがあるといいですね。
置き家具を活用する
新築時にすべてを造りつけの収納にする必要はなく、必要に応じて動かせる、置き家具も合わせて考えるのがおすすめです。そのほうがライフスタイルに合わせて大きさや置き場所を変えることができます。たとえば今なら右の図のような奥行が45㎝と30㎝の2つの棚があれば、ほとんどのものが納まります。まずは、お手持ちのカラーボックスなどで、どれくらいの収納家具が必要かを確かめておくとよいですね。その際、ぎゅうぎゅうと詰めるのではなく、ゆったりと出し入れできる量だけを収納すること。使用頻度の高いものは「使いやすい場所にゆったりと」を意識しましょう。
子ども部屋は小さくても
最近はリビングにスタディコーナーなど「勉強する場所」を設けたり、ファミリークローゼットなど「衣類の収納場所」を子ども部屋以外に確保している方もいます。そうなると子ども部屋に必要なのは、寝るスペースとほんの少しの「ひとりになれる空間」でよいのかもしれません。
整理収納アドバイザー1級。インテリアコーディネーター。「おうちを心地よい空間に」を活動の軸として、個人宅での整理収納レクチャー、新築時の収納計画などの依頼を受けている。
◎片付け相談所かげいろ: https://kageiro.com
◎栃木県の有志の整理収納アドバイザーの集まり「トチカタ」: http://tochikata.info/