代表・小林かぐみ
宇都宮市および近隣地域で庭の管理のアドバイスや、花壇植栽、メンテナンス作業を行う。ナチュラルな庭づくりに定評のある自然を愛するガーデナー。
身近な材料でフレッシュリースをつくろう!
フレッシュリースづくりは簡単&楽しい!
木々が落葉し、冬景色になってくると、リースが飾りたくなる季節ですね。フレッシュなグリーンの葉を使ったリースは、お花を室内に飾ったかのように、ふわっと爽やかな空気をまとって、心を癒してくれます。
庭や野にある植物を利用したフレッシュリースは簡単なので、ぜひ皆さんに経験していただきたい季節の庭仕事です。作っている最中も植物の香りを楽しめて、とても気持ちがいいので、ぜひトライしてみてください。
フレッシュリースの作り方
- リース土台を決める
- 材料を集める
- 材料の大きさを揃える
- 土台に葉を巻く
- 飾り付ける
下記に作り方のポイントを説明します。
リース土台を決める
リースの土台は好みでOK!
リース土台は庭や野の植物で作ってもいいですし、100円ショップで購入してもいいと思います。手作りする場合は、つるの水分があるうちにリース状に巻き、しっかり乾燥させてから使います。
材料を集める
ちなみにリースに使える植物は、庭や野に生えている常緑の樹木です。私のおすすめは、コニファー類、ユーカリ、月桂樹、ローズマリー、ソヨゴ、アセビなど。飾り用に、ナンテンのような赤い実や松ぼっくり等もあればとてもいいですね。
室外ならそのまま利用しても
私はいつも玄関ドアの外側に飾りますし、コニファー類はそんなに虫がつかないので、収穫した枝葉をそのまま利用しています。室内に飾る場合や虫・汚れが気になる場合は、前日に剪定した枝をよく洗ったり、酸素系漂白剤等を薄めたバケツなどに数時間浸けて消毒しておくと安心ですね。表面に水がついてない状態にして、リースを作ります。
材料の大きさを揃える
材料を10㎝の大きさに揃える
剪定した枝は細かく切り分けます。10cm程度の長さが良いでしょう。下準備はこれで完成です。
土台に葉を巻く
麻ひもできつく巻くのがポイント!
麻ひもの先端を20cmほど余らせるようにして、巻いていきます。この最初に余らせた端は最後に巻き終わりの端と結びます。
材料を3~5本くらい束にして、土台に添え、2~3回麻ひもを巻きつけ固定します。フレッシュな枝葉は、徐々に乾燥して縮むので、ゆるいと後から抜け落ちてしまいます。軍手をして麻ひもをしっかり握り、引っ張りながらきつく巻きましょう。
前の葉束を結束している麻ひもを隠すように次の束を重ね、同様に巻いていきます。
リースの内側や外側も隠すように意識して順に束を置いていくと、完成度があがります。一周巻いたらリースの裏側ではじめに余らせたひもの端と結んで、ついでに壁掛け用の輪も作っておきます。
飾り付ける
あえて土台を見せてもいい!
一周巻きつけるのはコツコツと根気のいる作業ですが、途中で疲れてしまったり、材料が少ない場合は、あえて土台を見せる部分を残して仕上げるのもおすすめ。手作りのオンリーワンな感じが出ます。
飾りつけは、素朴でも豪華でも素敵!
緑だけでも美しいので、飾りをつけるかどうかはお好みで。木の実など、自然のもので飾りつければ素朴でナチュラルなリースに。100円ショップで買える飾りや、オーナメント、リボンなどをつければ楽しく豪華にも変身します。
木の実とリボンのワイヤーリングもおすすめ
木の実やリボンをつけるのは、ボンドやグルーガン等でも簡単ですが、ワイヤーを使うと微調整がしやすく、分解もできるのでおすすめです。ワイヤーも、フラワーアレンジ用の茶色や緑色のワイヤーが100円ショップで入手できます。
30㎝の長さのワイヤーの場合、ワイヤー半分~2/3程度の位置で木の実やリボンをひっかけて、木の実等の付け根で捻じりとめます。このようにワイヤーリングしたら、ワイヤーの両端を広げてリースに差し込み、裏側でねじって固定します。
リースはリサイクルしよう!
手作りのリースは、リサイクルもできます。シーズンオフになったり、色褪せてきたら、麻ひもをほどいて分解してみましょう。枝葉や木の実はそのまま土に還せます。土台や飾りは保管しておけば、再利用できますね。ワイヤーは、地域の処分方法に従って正しく処分しましょう。
身近な材料でのリース作りは、収穫した野菜を料理するのと同様に、満足感や達成感を味わえます。なにより、生の植物に触れたり、飾ったりすることで、心身が癒されるので、ぜひ、挑戦してみてください。