部屋の簡単な防音対策 | 自分でできる方法やアイテムなど

音問題の対策方法とは?
自宅で過ごす時間が増える中で、気になるのが「音」の問題。隣室の話し声や外の車の音、上階からの足音、自分が出す音への気遣い……こうした日常の騒音は、知らず知らずのうちにストレスの原因になります。特に、賃貸住宅では大がかりな工事も難しく、何をすれば効果があるのか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
この記事では、専門的な知識や高額な設備がなくても、自分でできる簡単な防音対策をご紹介します。すぐに取り入れられるアイテムや、部屋のつくりを活かした工夫を通じて、快適な暮らしを目指しましょう。
防音の基本的な考え方
防音対策には大きく分けて4つのアプローチがあります。
- 遮音: 音を通さないようにする
- 吸音: 音を吸収して響きを抑える
- 防振: 振動によって伝わる音を抑える
- 音源のコントロール: 音を発する側に工夫をする
この4つの視点から対策を考えると、より効果的な防音が可能になります。
手軽にできる防音対策 【場所別】
壁の防音
- 吸音パネルを貼る
- 市販の吸音パネルやウレタンマットを壁に貼ることで、音の反響を抑えることができます。デザイン性の高いパネルもあり、インテリアとしても活用できます。
- 本棚を活用する
- 壁に沿って本棚を置くだけでも、遮音効果が得られます。本が音を吸収してくれるため、背の高い本棚はとくに有効です。
- 布を使う
- 大きなタペストリーやカーテンを壁にかけるのもおすすめ。特に厚手のものは、簡易的な遮音・吸音効果があります。

窓の防音
- 防音カーテンの使用
- 厚手で重みのある防音カーテンは、外部からの音を遮り、室内の音漏れも防ぎます。遮光・断熱効果もあるため、一石三鳥のアイテムです。
- 二重窓・インナーサッシ
- 可能であれば、窓の内側に取り付ける「インナーサッシ」も効果的。DIYキットも市販されており、意外と簡単に設置できます。
- 窓に防音シートを貼る
- 透明な防音フィルムをガラスに直接貼る方法もあります。簡単に施工できて、外観を損なわないのが特徴です。

床の防音
- ジョイントマット・防音マット
- 厚みのあるクッション材やジョイントマットは、足音や振動を吸収してくれます。特に子どもがいる家庭では必須のアイテムです。
- ラグやカーペットを敷く
- 床全面にラグやカーペットを敷くだけでも、かなりの防音効果があります。毛足の長い素材を選ぶと吸音性が高まります。
- 防振ゴムを家具に設置
- スピーカーや家具の脚に防振ゴムを設置することで、階下への振動を軽減できます。
ドアの防音
- すき間テープを貼る
- ドアの上下や左右の隙間から音が漏れやすいので、すき間テープでしっかりとふさぎましょう。100円ショップでも手に入ります。
- ドアカーテンを追加する
- ドアの内側に厚手のカーテンを取り付けると、遮音効果が格段にアップします。見た目を気にしなければ毛布でも代用できます。
- マットを敷く
- ドア下の隙間からの音漏れには、ドア前に厚手のマットを敷くのも有効です。
生活音を減らすための工夫
- 家電の使い方に注意
- 洗濯機や掃除機は、なるべく昼間に使用する
- 静音設計の家電を選ぶ
- 換気扇やエアコンの異音にも注意し、定期的にメンテナンスを行う
- 足音・話し声の工夫
- 室内ではスリッパを使用する
- 深夜は音量を控えめに
- Zoomや通話は壁から離れた位置で行う
防音アイテムのおすすめ
アイテム | 特徴 | 価格帯 |
---|---|---|
吸音パネル | 音の反響を抑える | 数千円〜 |
防音カーテン | 外部の音を遮断・音漏れ防止 | 5,000円〜10,000円 |
ジョイントマット | 足音・衝撃音の防止 | 3,000円〜 |
すき間テープ | ドアや窓の音漏れを防ぐ | 数百円〜 |
防音シート | 窓・壁に貼ることで遮音性UP | 2,000円〜 |
防音と併せて意識したい「音のマナー」
自分の音だけでなく、他人の生活音にも寛容でいることも、集合住宅では大切です。たとえば、子どもの泣き声や生活音を完全に遮ることは難しいため、お互いに理解し合うことも、快適な生活のポイントです。
CHECK防音対策は、「大がかりで高額」というイメージを持たれがちですが、工夫次第で手軽に始められる方法がたくさんあります。壁にパネルを貼ったり、カーテンを変えるだけでも音環境は大きく変化します。音によるストレスを軽減し、自分も周囲も心地よく過ごせる空間づくりを、ぜひ今日からはじめてみましょう。
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