紙モノの整理、保管、どうしていますか?
ためないことが一番大事!
学校や幼稚園からのプリント、ちょっと気になるチラシ、友人からの手紙……。「紙モノ」をどう整理・保管すればいいか、悩む方はとても多いです。今回は、そんな方の少しでも参考になればと、我が家の「よく見る書類」の整理法をご紹介しようと思います。
紙モノの整理で私が一番大切にしているのは「ためない」ことです。当たり前のようですが、これに尽きます。そのためには、家の中に入ってきた紙モノを一刻も早くあるべき場所に落ち着かせる瞬発力が必要になります。
「ダイレクトメールの整理は空中戦」と表現した方がいますが、まさに、一度どこかに置いてしまった途端に、なかなか手をつけづらい存在になってしまいます。帰宅してポストから取ってきたら、そのまま封筒を開けて目を通し、必要なものは分類し、必要ないものはゴミ箱へ……。この流れを可能な限りスムーズに行える環境づくりが大切なのです。
我が家の書類整理法
我が家では、私が長く過ごすキッチンに、日々の書類の整理ボックスを置いています。たとえば…子どもたちから小学校のプリントを手渡されたら、その場で目を通し、次の2つに分けします。
- 保管しておくもの。
- 一度読めば処分してよいもの。
紙用のゴミ箱は、この書類ボックスのすぐ近くにあるので、②はその場で捨てられます。
行事のお知らせを見たら、このボックスに入れる前にカレンダーに予定を記入します。プリントは基本、見えるところには貼りません。提出期限があるものは書類ボックスの横に平置きにしておき、できるだけ早く書いて持たせます。「仮置き」のまま存在を忘れてしまわないようにするためには、私にはコレがいちばんです。
書類ボックスの中は、「バーチカルファイル」と呼ばれる、挟むだけのファイルで項目ごとに分けてあります。この挟むだけのファイルは、1枚1枚穴を開ける必要がない、あとの整理がしやすい、出し入れが楽チン、などメリットがあります。比較的短期間で処分することが前提の書類は、このファイルで十分です。
項目は、人別や内容別など、自分がわかりやすいものでいいと思います。紙モノは、入ってきてから処分するまでの流れを思い描いておかないと、いつまでも家の中に居座り続けることになります。学校からの月だよりは、次の号が来たら処分するとか、月末に処分するとか、マイルールを決めておくといいですね。
年賀状はどう保管する?
この時期、「年賀状ってどう整理すればいいですか?」という質問をよく受けます。人からいただいた手紙類の扱いは、その人の感性によるところが多いので、絶対こうしたほうがいい!とは言えないのですが、あくまでも一例として我が家のケースを紹介します。
私の年賀状のルールは「2年分だけざっくり保管する」。この時期、お年玉年賀ハガキの当選番号が発表になると、今年いただいた年賀状は、宛名別に輪ゴムでざっくり束にして「年賀状ボックス」にしまいます。
このときに2年前の束は処分します。住所やお子さまの年齢を確認したいと思ったときも、喪中などで年賀状をいただかなかった年を考えても2年分あれば充分だからです。
重要なのは、住所変更等は、このボックスにしまう前に、住所録を更新しておくことです。これを怠ると、翌年、引っ越し前の古い住所に送ってしまうことになるかもしれませんので注意しましょう。
いただいたハガキを捨てるなんて……と思われる方もいらっしゃると思いますが、年賀状は届いたときに「今こんなふうに過ごしているんだ」と差出人に想いを馳せ、時がきたらありがとうと処分するのは悪いことではないと思います。自分が送った年賀状をいつまでも捨てないで持っていて欲しいとは思いませんよね。
一方、我が家の年賀状ボックスの中に保管してあるのが、自分たちがつくった年賀状です。中には、書き損じのものを保管している年賀状もありますが……。これこそ、何度も見返したい我が家の歴史です。
共通して言えることですが、「なんとなくとってある」ものを必要かどうか見極め、できるだけためないことが、紙モノとうまく付き合っていく秘訣ではないでしょうか。
整理収納アドバイザー1級。インテリアコーディネーター。「おうちを心地よい空間に」を活動の軸として、個人宅での整理収納レクチャー、新築時の収納計画などの依頼を受けている。
◎片付け相談所かげいろ: https://kageiro.com
◎栃木県の有志の整理収納アドバイザーの集まり「トチカタ」: http://tochikata.info/