代表・小林かぐみ
宇都宮市および近隣地域で庭の管理のアドバイスや、花壇植栽、メンテナンス作業を行う。ナチュラルな庭づくりに定評のある自然を愛するガーデナー。
冬の間に土づくり | 土づくりの基本を解説。
良い土を作ろう!!
樹木や草花に 一番重要なのは健康な土づくりです。人間が食や生活習慣で基礎体力をつけるのと同じで、植物も病気や虫からの影響を受けにくい強い体をつくるために、良い根を張れる良い土が必要なんです。
冬の間、12月から3月上旬までに土の改良を行います。
休眠していた植物が春先に新しい根を伸ばして栄養を吸収しやすいように、冬の間、12月から3月上旬までに土の改良を行います。良い土とは、野山の土のように有機質で微生物や虫などがたくさん存在する土。土壌改良には完熟腐葉土とバーク堆肥を2対1の割合で使い、肥料はバットグアノというコウモリの糞からできた動物性肥料をおすすめしています。化学性肥料は即効性がありますが、多用しすぎると土がやせてしまうので、頼りすぎないように。有機質を増やして、森の中のようなふかふかな土をつくりましょう。
落ち葉(特に落葉樹の葉)のあるお宅は、落ち葉を使うと効果的です。見た目が気にならず、近隣の迷惑にならなければ、木の根元や土の表面に残しておくと、微生物の多い良い土になり、霜よけにもなります。
用意するもの基本の3種
混合資材を作る
完熟腐葉土2:バーク堆肥1、それにバットグアノを適量(写真は2つかみ)。
バケツやシートの上で3つの材料を混ぜておく。水はけが悪くコケが生えるような土には赤玉土や鹿沼土を混ぜる。
芝生編
毎年のお手入れ: サッチ(古い葉・枯れ葉)かき出し
熊手や竹ぼうきで古い葉をかき出すことで、風通しや日当たりが良くなり、新芽が伸びやすく、病気にもなりにくい。
樹木編
木の周囲3~4カ所に深さ20~30cmの穴を掘り、混合資材を混ぜ入れる(ほかの植物と込み合っているなど、うまく掘れない場合はできる範囲でよい)。根の一番先端である細根が生えている場所に入れると効果的。
草花編
株間(植物の株と株の間)に混合資材を撒き、移植ごてや手鍬で土の表面に混ぜ込む。
※作業時間を取れないときは…土の表面に腐葉土やバーク堆肥を撒くだけでも、土表面の微生物、ミミズ、ほかの生き物が増え、豊かな土壌になります。