【2026年以降どうなる?】住宅ローン控除は2030年まで延長|最新制度・条件・注意点を解説
2026年以降の住宅ローン控除はどうなる?
2026年以降の住宅ローン控除(住宅ローン減税)は、単なる延長ではなく、住宅市場の構造変化を促すための大規模な制度改正と言えます。特に、
- 2030年までの延長
- 中古住宅の優遇拡大
- 新築住宅の省エネ基準義務化
- 借入限度額の性能別細分化
といった変更は、住宅購入者だけでなく、住宅会社・不動産会社・金融機関にも大きな影響を与えます。この記事では、2026年以降の住宅ローン控除の最新情報を、専門家視点で深掘りしながら解説します。制度の背景や政策意図まで理解することで、住宅購入の判断材料としてより精度の高い判断ができるようになります。
住宅ローン控除の基本|なぜ「年末残高の0.7%」が戻るのか
住宅ローン控除は、住宅取得を促進するための税制優遇で、年末のローン残高 × 0.7%が所得税・住民税から控除されるという仕組みです。
控除の基本構造
- 控除率: 0.7%
- 控除期間: 最大13年間
- 控除上限: 住宅性能・世帯属性により変動
- 控除対象: 年末ローン残高(借入限度額まで)
この制度は、住宅取得の初期負担を軽減し、住宅市場の活性化を目的としています。
住宅ローン控除はいつまで?【2030年まで延長】が決定
2026年度税制改正により、住宅ローン控除は2030年12月31日まで延長されました。これにより、2026年以降に住宅を取得する人も引き続き制度を利用できます。
延長のポイント
- 適用期限: 2030年まで5年間延長
- 控除率: 0.7%で維持
- 控除期間: 最大13年間
- 中古住宅の優遇が大幅拡充
2026年以降の住宅ローン控除|変更点まとめ
2026年以降の制度は、特に以下の点が大きく変わります。
(1)中古住宅の優遇が大幅拡大
中古住宅の控除期間が新築と同じ13年になるのは大きな転換点です。
(2)新築住宅は「省エネ基準適合」が最低条件に
2026年以降、新築住宅は省エネ基準適合が必須条件となります。さらに、2028年以降は省エネ基準適合住宅が原則対象外となるため、性能要件は今後さらに厳しくなります。
(3)住宅性能によって借入限度額が変動
長期優良住宅、ZEH水準、省エネ基準適合など、住宅性能に応じて借入限度額が変わります。子育て世帯・若者夫婦世帯は優遇措置があり、限度額が上乗せされます。
(4)床面積要件が40㎡に緩和
従来の50㎡から40㎡へ緩和され、小規模住宅でも控除が使いやすくなりました。
住宅ローン控除の適用条件(2026年版)
2026年以降の主な条件は以下の通りです。
主な条件
- 合計所得2,000万円以下
- 新築は省エネ基準適合が必須
- 床面積40㎡以上
- 自ら居住すること
- 住宅取得後、6か月以内に入居
- 初年度は確定申告が必要
専門家がよく指摘する“見落としポイント”
- 災害レッドゾーンでの新築は対象外
- 住宅性能証明書の取得タイミングが遅れると控除対象外になる
- 共有名義の場合、控除額は持分割合で分割される
どれくらい戻ってくる?控除額の目安
控除額は、年末ローン残高 × 0.7% × 控除期間(最大13年)で計算されます。
例:年末残高4,000万円の場合
- 年間控除額: 28万円
- 控除期間: 13年 → 最大364万円の控除
ただし、支払っている所得税+住民税が上限となるため、所得が低い場合は控除を使い切れないケースもあります。
2026年以降に住宅購入する人が注意すべきポイント
(1)省エネ基準を満たさないと控除が受けられない
2026年以降は性能要件が厳格化。2028年以降はさらに対象外となる住宅が増える見込み。
(2)中古住宅の優遇が強化されている
新築にこだわらず、中古住宅も選択肢に入れると節税メリットが大きい。
(3)災害リスクの高いエリアは対象外になる可能性
災害レッドゾーンでの新築は原則NG。
(4)税金を払っていないと控除しきれない
控除額は「支払っている税額」が上限。所得が低いと控除を使い切れないケースもあります。
住宅ローン控除を最大限活かすコツ
- 住宅性能(ZEH・長期優良住宅)を意識して選ぶ
- 中古住宅も積極的に検討する
- 早めに資金計画を立て、控除期間13年を最大限活用
- 初年度の確定申告を忘れない
2026年以降の住宅ローン控除は、2030年まで延長されつつ、制度の方向性が大きく変わることが特徴です。
- 新築は性能要件が厳格化
- 中古住宅は優遇拡大
- 控除期間は13年で統一
- 借入限度額は性能別に細分化
住宅購入の判断基準が「新築か中古か」ではなく、**“性能とコストのバランス”**へとシフトしていく時代です。



