住宅価格が上がる前に買うべき?物価高・金利上昇時代のマイホーム購入と資金計画
現代のマイホーム計画は?
「家の価格がこれからも上がるなら、今のうちに建てた方がいいのかな?」
物価の上昇が続き、住宅ローンの金利にも変化が見られる今、マイホームの購入について悩んでいる方も多いのではないでしょうか。住宅は人生の中でも大きな買い物のひとつです。だからこそ、価格が上がる前に購入したいと考えるのは自然なことかもしれません。
一方で、価格や金利の動きが気になるからといって、焦って購入を決めてしまうのは避けたいところです。
今回は、住宅価格や住宅ローン金利を取り巻く状況を踏まえながら、今、マイホームを検討する際に考えておきたいことや、後悔しないための資金計画について解説します。
もっと住宅価格が上がる前に買いたいと考える人も
食料品や日用品など、身近なものの値上がりを実感する機会が増えています。住宅も例外ではなく、建築費や土地価格など、住まいづくりにかかる費用はさまざまな要因の影響を受けます。
さらに、住宅ローン金利についても、以前の低金利が続くことを前提に考えるのは難しくなってきました。
国土交通省も2026年3月に、住宅価格や住宅ローン金利の上昇を背景として、住宅取得を検討する人に向けた金利リスクに関する資料を公表しています。
こうした状況の中で、「これから家の価格がもっと上がるかもしれない」 「住宅ローン金利が上がる前に購入した方がいいのでは」と考える人がいるのも不思議ではありません。
実際に、2026年8月の新設住宅着工戸数は前年同月を上回りました。ただし、住宅着工戸数は建築が始まった住宅の数であり、購入者が増えていることや、価格上昇を理由に購入を急ぐ人が増えていることを直接示すものではありません。
大切なのは、世の中の動きだけで購入のタイミングを判断するのではなく、自分たちの暮らしや家計にとって、どのような選択が適切なのかを考えることです。
「今買わないと損をする」とは限らない
住宅価格や金利の上昇が気になると、「もっと高くなる前に買ってしまおう」と考えたくなるかもしれません。しかし、今後の住宅価格や住宅ローン金利がどのように変化するかを、正確に予測することは困難です。
仮に今後、住宅価格が上昇したとしても、現在の予算を大きく超える家を購入したり、返済に余裕のない住宅ローンを組んだりすれば、将来の家計を圧迫するおそれがあります。
反対に、購入を急がず、資金を準備したり、希望する家の条件を整理したりすることで、納得できる住まいづくりにつながる場合もあります。
もちろん、家づくりの検討を先延ばしにすれば、土地や建築費、金利などの条件が変わる可能性はあります。そのため、「急いで買う」か「何もせず待つ」かの二択で考える必要はありません。
早めに情報を集め、準備を進めながら、購入を決めるときは慎重に判断する。
それが、価格や金利の動きが気になる今だからこそ、大切にしたい考え方です。
マイホーム購入で確認したい3つのポイント
1.借りられる金額ではなく、無理なく返せる金額を考える
住宅ローンを検討する際、金融機関から借りられる金額は、ひとつの目安になります。しかし、借りられる金額と、無理なく返済できる金額は必ずしも同じではありません。
住宅を購入すると、住宅ローンの返済以外にも、固定資産税や火災保険料、将来の修繕費などがかかります。新築時には、家具や家電、引っ越しなどに費用が必要になることもあります。また、子どもの進学や車の買い替え、老後の生活など、将来の支出も考慮しておきたいところです。
現在の収入だけで判断するのではなく、生活費や貯蓄に回すお金も確保したうえで、毎月どのくらいなら安心して返済できるのかを考えましょう。
2.住宅ローンの金利上昇リスクを知っておく
住宅ローンを組む際には、金利タイプの違いについても理解しておく必要があります。
| 変動金利型 | 一般的に借入時の金利が低めに設定される一方、将来の金利上昇によって返済負担が増える可能性があります。 |
| 固定金利型 | 商品によって条件は異なりますが、一定期間または返済終了まで金利が固定されるため、その期間の金利変動の影響を受けにくいという特徴があります。 |
どちらが適しているかは、借入額や返済期間、収入、貯蓄、将来のライフプランなどによって異なります。例えば、変動金利を選ぶ場合は、金利が上昇したときに返済額が増えても家計を維持できるか、事前に確認しておくと安心です。
金利の低さだけで判断するのではなく、将来の変化も考慮して、自分たちに合った住宅ローンを検討しましょう。
3.建物以外にかかる費用も含めて予算を立てる
家づくりの予算を考えるときは、建物の価格だけでなく、土地の購入費用や諸費用なども含めて考えることが大切です。
土地の条件や建物の仕様によっては、地盤改良や外構工事、給排水設備などに追加費用がかかる場合もあります。また、希望を取り入れていくうちに、キッチンや浴室のグレードアップ、収納の追加などで予算が膨らむこともあります。そのため、最初に総予算を決め、その範囲内で優先順位をつけていくことが重要です。
「せっかく建てるなら、できるだけ理想をかなえたい」という気持ちは大切にしながらも、譲れない部分と調整できる部分を整理しておくと、予算とのバランスを取りやすくなります。
不安があるときは、購入を決める前に資金計画を相談しよう
- 「今の収入で家を建てられるのだろうか」
- 「住宅ローンの返済が将来負担にならないか心配」
- 「土地と建物に、どのくらいの予算をかけていいのかわからない」
このような不安がある場合は、住宅会社を決めたり、具体的な契約に進んだりする前に、資金計画を整理してみることをおすすめします。
毎月の返済額だけでなく、教育費や車の維持費、日々の生活費、将来の貯蓄なども踏まえて考えることで、住まいにかけられる予算が見えやすくなります。「とちぎの住まいづくり」では、住宅資金相談も行っています。
家づくりを考え始めたばかりの方や、何から準備すればよいかわからない方も、まずは資金面の不安や疑問を整理するところから始めてみませんか。
無理のない予算を把握しておくことは、希望する住まいを実現するための第一歩です。購入を急ぐためではなく、納得して家づくりを進めるために、ぜひご活用ください。
住宅価格や住宅ローン金利の動きが気になる今、マイホームの購入時期について悩むのは自然なことです。
「これからもっと高くなるかもしれない」と考えると、早く決断したくなるかもしれません。しかし、将来の価格や金利を正確に予測することはできず、焦って購入することが必ずしもよい結果につながるとは限りません。大切なのは、周囲の動きに流されず、自分たちの暮らしに合った予算や返済計画を考えることです。
情報収集や資金計画は早めに進めながら、購入の判断は慎重に。無理のない計画を立てることで、住まいづくりへの不安を少しずつ減らしていきましょう。
とちぎの住まいづくりは、これから家を建てたいと考えている皆さまの住まいづくりをサポートします。住宅資金に関する不安や疑問がある方も、まずはお気軽にご相談ください。




