ホテルライクな家。
家族が集う極上リビング
「平日は仕事や家事、子育てに忙しい日々を送っていますが、週末や休日はゆったり過ごしたいという思いから、リゾートテイストを重視した住まいを建てました」と篠﨑勝樹さん、妻の麗未さんは口をそろえます。
そのこだわりはラグジュアリーな室内空間に見てとれます。室内に入って目を引くのはアイランドキッチン。吹き抜けのリビングと料亭を思わせる和室と相まって、キッチンの3連のペンダントライトがホテルのバーのような空間を演出しています。お二人は時々ここで、好きなお酒を楽しむそうです。日常でありながら極上のリラックスタイムを過ごせる空間です
とっておきのおもてなし空間
また、ご夫妻のこだわりで、もう一つ重要なのが屋上庭園です。隣接する高い建物がないので、屋上に上がれば360度のパノラマ風景が広がります。人目を気にすることなく、家族のプライベート時間をゆったりと過ごせます。休日は、ここでバーベキューをしたり、日光浴を楽しんだり、アウトドアリビングとして大活躍。
夏、町の花火大会のときは屋上は特等席に早変わり。打ち上げ場所が近くにあるので、大輪の花火を見上げるのにうってつけ。ゆったりとした空間で花火を見る、なんとも優雅で贅沢なひとときです。
各所にみられるこだわり
見れば、篠﨑さんのお住まいにはリゾート気分を味わえるこだわり空間が各所に見られます。たとえば、リビングの天井は吹き抜けで、東南に面した2階の窓からは自然光が存分に差し込み、その光は明度を変えながらリビングまで降りてきます。高いシーリングファンが心地よい空気の流れを演出しています。
「開放感のあるリビングは、わが家で最もリラックスできる場所の一つです」と勝樹さんは話します。リビングに生活感を出さないように、浴室や洗面脱衣室は2階に配しました。南に面したこの浴室からの眺めは最高で、湯船に浸かりながらリゾート気分が味わえるそうです。
「1階に広いスペースを確保できましたし、それによって生活感を感じさせない要素にもなっています」と麗未さん。「友人を招いてパーティーを楽しむために、間取りにもひと工夫しています」とご夫妻。聞けばお二人とも友人が多く、自宅に人を招いてパーティーを開く機会が多いそうです。LDKは「パーティー仕様」といっても過言ではなく、先に触れたようにキッチンが主役。アイランドタイプの魅せるキッチンを意識しました。
そしてそのLDKに隣り合う6帖の和室は、勝樹さんたっての希望でしつらえた「おもてなし」の空間。床の間と吊り押入のある本格的な和室で、畳縁(たたみべり)には格式の高い黒をセレクトしました。あえて小上がり式にしたのは和室の存在感を高めるための工夫です。
実際に訪れた友人・知人にも和室のしつらえは好評とか。「タタミルームと呼ばれるカジュアルな和の空間も魅力的ですが、自分はあえて重厚感のある和室を選びました」と勝樹さん。〝凛〟と引き締まった和のテイストがラグジュアリーな空間と響き合い、ホテルライクな雰囲気をより強調させています。